さつまいもの消化にかかるスピードについて、皆さんはご存知でしょうか。消化の良さを知っておくことで、体調の変化や、食事の目的に合わせて上手に食材を選ぶことが可能です。今回は、さつまいもと消化の関係について、詳しくご紹介します。

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さつまいもの消化には時間がかかる？！

ここでは、具体的なさつまいもの消化にかかる時間について、そのほかの食材と比較しながらご紹介します。

さつまいもの消化にかかる時間は約60分

さつまいもの消化にかかる時間は、約60分です。これは、その他の食材と比べると遅い方といえます。たとえば、スイカ・メロン・レタス・きゅうりなどは、約20分で消化できます。ほうれん草・小松菜・卵などは約40分が目安です。

 

一方で、さつまいもよりも消化に時間がかかる食材といえば、米・大豆などがあげられ、1〜2時間かかるといわれています。さらに、牛肉や豚肉であれば4〜5時間かかります。このように、さつまいもは、そのほかの野菜に比べると消化に時間がかかることがわかります。

消化に時間がかかる理由

さつまいもがその他の野菜に比べて、消化に時間がかかるのはなぜなのでしょうか。その理由は、さつまいもに含まれている豊富な食物繊維にあります。食物繊維は、胃のなかで分解することができないため、より長い時間胃にとどまりやすくなります。

さつまいもの消化をよくするには？

さつまいもは、しっかりと熟成していないと消化により時間がかかってしまいます。消化をよくするためには、糖化が進んでいるしっかり熟したさつまいもを選ぶのがおすすめです。また、さつまいもを一度加熱した後に冷やして食べると、難消化性でんぷんの量が増えるため、消化がしづらくなります。できるだけ消化をよくしたいという場合には、加熱したあと、あたたかい状態でいただくようにしましょう。

さつまいもを食べるべきタイミング

さつまいもの食材の特徴を知ることで、より効果的にさつまいもを食べることができます。ここでは、さつまいもを食べるべきタイミングについてみていきましょう。

ダイエット時

さつまいもは、消化に時間がかかりますが、反対にいうと腹持ちがよいともいえます。そのため、ダイエット中にさつまいもを摂取することで、余計な間食を減らしやすくなるでしょう。また、さつまいもは栄養も豊富に含まれているため、筋トレの前後に摂取するのもおすすめです。

便秘時

さつまいもには、おなかの調子を整えてくれる効果も期待できます。これは、豊富に含まれた食物繊維が水分を吸収し、胃腸を刺激してくれるためです。また、さつまいも特有の成分である「ヤラピン」が腸の運動をサポートし、便を柔らかくしてくれます。便秘に悩んでいる時や、胃腸の働きをよくしたい時には、ぜひさつまいもの力を借りてみましょう。

さつまいもを避けた方がよいタイミング

さつまいもは、消化に時間がかかる食材であることから、体調不良の場合には、できれば避けておくのがよいでしょう。同じイモ類でも、ジャガイモやサトイモの方が消化しやすいことがわかっています。その他の、消化しやすい食材としては、煮込みうどん、豆腐、白身魚、とりささみ、カブや大根などがあげられます。

 

体調が悪く、できるだけ消化器官に負担をかけたくないという場合には、上記の消化しやすい食材を積極的に摂取しましょう。

まとめ

今回は、さつまいもの消化スピードについてご紹介しました。さつまいもは、その他の食材に比べると、比較的消化に時間がかかることがわかりましたね。しかし、ダイエット中に腹持ちのよい食材を食べたい時や、お腹の調子を整えたい時には最適な食材です。自分の体調や、食事の目的に応じて、賢くさつまいもを摂取してみてはいかがでしょうか。