栄養価が高く加工しやすいさつまいも。素材に甘味もあるので、赤ちゃんの離乳食にぴったりの食材です。赤ちゃんの発達に合わせて調理できるのがうれしいところでもありますよね。今回は、さつまいもで離乳食を作るときのポイントを、初期・中期・後期ごとに紹介します。さつまいもから作れる簡単レシピも合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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さつまいもが離乳食におすすめな理由

さつまいもは、離乳食に取り入れやすい食材です。その理由のひとつに、発達に合わせた調理がしやすいということがあります。加熱することで柔らかくなったさつまいもは、ペースト状にするのも、固さ加減の調整も簡単。また、一口大の角切りや、手づかみで食べやすいようにカットするなど、大きさの調整もしやすいのが特徴です。

 

また、さつまいもは体のエネルギーとなる糖質や整腸作用のある食物繊維、ビタミン類、ミネラル類を含む優れた食品でもあります。ビタミンA・C・Eやミネラルなど栄養素が豊富に含まれているので、準完全栄養食品ともいわれています。

時期ごとのさつまいもの離乳食のポイント

さつまいもは、離乳食の初期から食べられる食材です。自然な甘味があり、赤ちゃんにも食べやすい味ですが、稀にアレルギーを起こす場合があります。初めて食べる際には、アレルギー症状がでないか確認するようにしましょう。

離乳食初期「ゴックン期」

離乳食初期のポイントは、赤ちゃんが飲み込みやすいようにすりつぶすことです。お粥のすりつぶしに慣れてきたら、さつまいもにも挑戦してみましょう。初めは裏ごしすることをおすすめします。

 

加熱して柔らかくしたさつまいもをすりつぶし、白湯や出汁でのばしペースト状にします。なめらかで飲み込みやすい状態になったらベビースプーンひとさじから始めましょう。

離乳食中期「モグモグ期」

離乳食中期のポイントは、飲み込むことが上手になってきた赤ちゃんが、少しずつ形のあるものも、口を動かし、舌でつぶして飲み込めるようになることです。

 

初めは、ペーストの中に少し粒が残るくらいから始めます。様子をみながら少しずつ形を残していき、2～3mmのみじん切り、5mmほどの角切りへと大きくしていきます。固さは大人が指ですぐつぶせる程度が目安です。

離乳食後期「カミカミ期」

離乳食後期のポイントは、今までの柔らかい形状のものから、少しずつ固形に移行し歯茎で潰して食べられるようになることです。

 

赤ちゃんが大きめの角切りも舌でつぶして上手に食べられるようになってきたら、さつまいもを1cmほどの角切りやスティック状にしてみましょう。歯茎でつぶせる固さを目安にしながら、中期よりは固さを残すようにしていきます。前歯が生えてきたら、かじりとることを練習するとよいですよ。

さつまいもを使った離乳食の簡単レシピ３選

さつまいもを離乳食で使用するときは、繊維が多い両端は避けて、皮も厚めにむくようにしましょう。赤ちゃんは味に敏感なので、アク抜きもしておきます。アク抜きは、さつまいもを輪切りにし、水に15分ほどさらします。そのうち何回か水を変えて濁らなくなってきたらアク抜きの完了です。

 

ここでは、さつまいもを使った離乳食の簡単レシピを3つ紹介します。

離乳食初期「さつまいもペースト」

1. さつまいもをカットし、アク抜きをしてから加熱して柔らかい状態にします。
2. 柔らかくなったさつまいもをすり鉢やブレンダー、ミキサーなどですりつぶします。
3. すりつぶしたさつまいもに、白湯や出汁、裏ごしした野菜スープなどを加えて好みの状態までのばします。

 

最初は目の細かい裏ごし網から始めて、赤ちゃんの様子をみながら形状を合わせていくようにするとよいでしょう。

離乳食中期「さつまいもがゆ」

〈材料〉

• さつまいも　30ｇ
• ごはん　約30ｇ(大さじ2)
• スープ(野菜の煮汁)　1カップ

 

1. さつまいもはみじん切りにしてアク抜きをします。
2. スープにご飯とさつまいもを入れて弱火で煮ます。
3. 柔らかく煮えたら、赤ちゃんの状態に合わせて食べやすいように潰します。

離乳食後期「さつまいもスティック」

〈材料〉

• さつまいも　70ｇ
• 水　　　　大さじ4
• 片栗粉　　小さじ3
• バター　　少々

 

1. さつまいもを大きく角切りし、アク抜きをします蒸し器などで蒸します(電子レンジでも大丈夫です)
2. 蒸したさつまいもをボールに入れて潰し、水と片栗粉を加えて混ぜ合わせます
3. 全体が混ざったら、赤ちゃんが食べやすく、手づかみしやすい大きさに固めて形成します。
4. フライパンにバターを入れ、形成したさつまいもを焼きます。両面に焦げ目がついたら出来上がりです。

 

さつまいもによって、状態が異なるので乾燥気味の場合は水の量を調節してみてください。

さつまいもは加工しやすく離乳食におすすめ

今回は、さつまいもで離乳食を作るときのポイントを、初期・中期・後期ごとに紹介しました。さつまいもは栄養価が高く、加工もしやすいので離乳食にはおすすめですし、自然な甘味は赤ちゃんも大好きです。さつまいもでできる簡単レシピもぜひ参考にしてみてくださいね。